私と補聴器(体験談)

2010年1月1日 金曜日

 私が補聴器と出合ったのは、かれこれ12、3年になりますか それまでは自分の聴力が低下している事も、補聴器の事も全く無知でした。50代前半から毎年人間ドックを受けていましたが、その都度「聴力が低下しています」と診断結果が出ても、再診・精密検査を受けることもなく、聞きづらくなっても、他人のせいにし、「なぜあの人は小さい声で話すんだろう、もう少し大きな声で話してくれたらいいのに」と思う日々でした。

 ところが、65才頃から会社で毎週月曜日の朝礼での発言者の声、または、社外からの電話の声が聞きにくくなったので、やっと自分の耳の異変に気づき、ある病院に通院していましたが思わしくなく、そうこうしている時に、義妹の知り合いの方の紹介で、当時那覇市安里にありました「 那覇市難聴友の会:(現 那覇市難聴福祉を考える会)を訪ね、野田先生に診て戴き、そこで初めて補聴器をかけてみてビックリしました。はっきり聴えたんです、本当に天にも昇る心地でした。

 しかし、その反面で当時「あなたの耳は老人性難聴で今のところ治療法はありません」※と野田先生に言われた時は、大変落ち込みましたが、今では3種類の補聴器を持っており、用途により使い分け、どれも自分の耳に合うよう調整してもらいうまく使いこなしています。

 皆さんも補聴器をうまく使いこなし、コミュニケーション障害にならぬよう人生をエンジョイし、「ピンピン・コロリ」で頑張りましょう。
        平成21年9月                     山田 芳男 

注※(現在では、老人性難聴は、耳の動脈硬化と判明、従ってその予防により難聴の予防も進行停止も、聴こえの改善も可能となってきている)
※当会 季刊紙「聴寿の絆」第2号(H21年)に掲載された文です。


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  • 投稿日:2010年1月1日 金曜日

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