小さな予算で大きな貢献!!(体験談)

2010年1月15日 金曜日

 今を去る約10年前のこと。 那覇のハーバービューホテルの大ホールにおいて大講演会があった。耳の不自由を知りながらも誘われるままに私も行った。
もっぱら英語づくめの講演であったが出席者全員のための同時通訳用のレシーバーが用意されていた。 いつもは劇場に行っても講堂に行っても拡声器から流れる声がどんなに大きくても私にとっては聞き辛かったが、この日だけはレシーバーから伝わる音声ははっきりしていて電話で話しているようであった。お陰さまで講師の話しを最後まで興味深く聴くことができました。沖縄で大衆ひとりひとりが洩れなく同時通訳付きレシーバーで講演を聴くのは、あの時だけではなかったと思っている。

 耳と眼が健全であるならば人は努力次第で秀才児にもなり成功したであろう、又するであろうとつくづく思われてしかたがない。

 電流を磁気に変えて雑音を消す理屈は専門の先生の話しを聞くことにして、私が喜んで使用している磁気ループ用のボックス型補聴器が、安価であるのに長持ちはするし、よく聴こえる。”あな嬉や”であることを報告したいだけである。

 私が日常思っていることは、小さな予算で大きく世の中に貢献できるのに劇場や公共施設用の大ホール等で「磁気ループ」の設備がないのが不思議でならない。平和な人生はこんな所から始まるのではないかと私は夢にまでみている。
    平成22年1月                伊志嶺 安進

  ※(『磁気ループ』とは、マイクの音を直接補聴器の中に入れる集団補     聴装置) (講演会などで活用されている)

  ※当会 季関紙「聴寿の絆」第2号(H21年9月)に掲載された文です


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  • 投稿日:2010年1月15日 金曜日

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