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高齢社会に増加する難聴高齢者対応の重要性 ー放置による寝たきり・認知症の対応は!?

2010年3月20日 土曜日

 借金大国になりつつある日本。何か抜本的な改善策はないのか?高齢社会が進行し、その対応は現状で良いのか?

 年令が進むにつれ、聴えが衰えて来る人が多くなる。70才を越すと約半数の人が補聴器を必要とする程になるので、高齢化率が20%を越した我国では約1千万人、当県でも約10万人と推計される。膨大な数である!

 その80~90%、当県では90~95%が適合補聴器が得られて居らず、聴えないままでいる(当県某市の実態調査で実証)。

 年令が進み、聴えないままでいると、コミュニケーション障害より 社会・家族より遊離・孤立し、精神的な動物である人間は生きていく自信・意欲を失い、閉じ込もり、寝たきり、認知症などに繋がって行く可能性が高くなる。

 年令が進んで難聴になっても、適切な時期に適切に対応すると、人生はそのまま継続、人によっては発展もさせられ、コミュニケーション良好で、家族・社会と仲良く付き合って行け、人生をエンジョイ、人生終焉の直前まで自立して生きて行け、“人間としての人生を全うする”ことが可能であるが、難聴を放置し、聴えないままでいると、例え適合補聴器が得られても前述の如く、“生きる自信・意欲を失っている”ため補聴器をうまく使いこなせないし、使う意欲を失ってしまっているので、やはり、寝たきり・認知症になり易い(高齢難聴者の早期発見・早期対応の重要性)。

 近年、年と共に起って来る難聴(老人性難聴)は、耳を養っている血管の動脈硬化と判明、「難聴の予防」・「進行停止」・「聴えの歪(ひず)み(音を感じる細胞の障害により、音の大きくなり方、濁り方が変り、音が聴えても言葉がわからない状況。これが内耳の血液の流れが改善し、音を感じる細胞の障害が改善すると言葉がわかり易くなる)の改善」が可能となって来ている。

 従って、「百才を越しても補聴器不要としよう!」と自治会・老人クラブなどに出張、健康講話と共に全員の聴力検査の上、個々に指導を行い、すでに県内170ヶ所に及んだが、金武町5デーサービス百余名はこの3年間、聴力悪化はない。いずれ住民検診に組み込み、高齢者難聴の予防をしようとしている。

 まず「高齢者難聴の予防」、そして高齢者難聴には「早期発見・早期対応」し、国民の20%を越す殆どの高齢者が要介護状況にしないように、無駄な介護費・医療費不要とするように出来ると考えている。


  • カテゴリー: 論壇
  • 投稿日:2010年3月20日 土曜日
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