私と補聴器との出会い(体験談)

2010年2月1日 月曜日

 五十才を過ぎた頃、右側の耳の聞こえが悪くなりました。その時は仕事が忙しくて病院へ行く時間もなかったのです。

 まだ左側の耳が聞こえるから安心していたら今度は左側の耳の聞こえも悪くなり、急いで大学病院で検査をしてもらいました。結果は原因不明との事でした。

 そこで、すぐに補聴器を購入し、その時、自分の考えでは値段が高い程よく聞こえると思い、使用したら雑音ばかりで言葉にならず結局は3~4日使って引き出しの中にしまい込んだまま使う事はなかったのです。

 会話が出来なくなると、だんだん友達も遠ざかり外出するのも嫌になり、自宅へ引きこもりになっていました。知人が心配してNPO法人沖縄県難聴福祉を考える会を紹介してくれました。

 そこで初めて自分に合った補聴器に出会う事が出来たのです。先生が又わかり易く丁寧に検査してくれたおかげです。

 今では会員のみなさんとも楽しく講演会やボランティアにも参加してコミュニケーションをとり、輪を広げて行こうと思います。又、食生活や運動に気をつけるだけでも難聴の進行を送らせる事ができるそうです。

 最後に磁気ループシステム(マイクの音をスピーカーを通さず直接補聴器の中に取り入れるシステム)を地域や公共施設等に是非導入してほしいです。

野口 祐次
※この”体験談”は、当会の季刊紙「聴寿の絆」第3号(平成22年2月発刊)に掲載の文です。


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  • 投稿日:2010年2月1日 月曜日

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